第1位No.47
審査員による三度の審議を経て、本作を最優秀賞に選出した。本作の灰色への傾倒は徹底しており、いかなる留保も設けていない。その表面はいかなる出来事の生起をも拒み、輪郭はあらゆる方向において転回を放棄し、形態は「卵形」という、最も情報量の少ない解へと最終的に落ち着いている。差異と識別可能性を評価する仕組みのなかで、本作は識別されないことを選んだ。この選択は、今日において特別な意味を持つ。本作は最も切り詰められた語彙をもって、物質性・時間性・現前といった根源的な主題に触れ、可視と不可視のあいだに思索の場を切り開いている。答えを与えるのではなく問いを立て、空間を占めるのではなく空間を生成する。この抑制と純粋さこそ、イメージが過剰なこの時代において最も稀少な資質であると審査員は確信する。本作は、我々に歩みを緩め、物と、そして世界との関係を今一度見つめ直すよう促している。

































