INTERNATIONAL STONE PRIZE
International Stone Prize 2026 exhibition

第一回 国際ストーン賞1st International Stone Prize · Official Record

2026.07.14 — 07.19
Gallery Conceal Shibuya
Tokyo
NOW OPEN · 第二回
2nd International Stone Prize — Open Call第二回 国際ストーン賞 / 応募受付中
129Applications
55Image Review Passed
48Physical Entries
13Selected Works
3Prize Winners
01 / 受賞作品

Prizewinning Works第1位・第2位・第3位

No.47 No.47 reverse view
FIRST PRIZE

第1位No.47

応募者
佐藤健一
採集地
日本 東京多摩川
寸法
70 × 57 × 20 mm
重量
138 g
最終得点
86.40
授賞理由

審査員による三度の審議を経て、本作を最優秀賞に選出した。本作の灰色への傾倒は徹底しており、いかなる留保も設けていない。その表面はいかなる出来事の生起をも拒み、輪郭はあらゆる方向において転回を放棄し、形態は「卵形」という、最も情報量の少ない解へと最終的に落ち着いている。差異と識別可能性を評価する仕組みのなかで、本作は識別されないことを選んだ。この選択は、今日において特別な意味を持つ。本作は最も切り詰められた語彙をもって、物質性・時間性・現前といった根源的な主題に触れ、可視と不可視のあいだに思索の場を切り開いている。答えを与えるのではなく問いを立て、空間を占めるのではなく空間を生成する。この抑制と純粋さこそ、イメージが過剰なこの時代において最も稀少な資質であると審査員は確信する。本作は、我々に歩みを緩め、物と、そして世界との関係を今一度見つめ直すよう促している。

No.8 No.8 reverse view
SECOND PRIZE

第2位No.8

応募者
王磊
採集地
イタリア リグーリア海岸
寸法
102 × 64 × 23 mm
重量
264 g
最終得点
84.80
授賞理由

審査員は本作を第二席に選出した。本作は二つの主要な面において、まったく異なる戦略を採っている。一方の面は、ほぼ等間隔の環状の帯によって自らの成り立ちを幾層にも記録し、他方の面は、黒と白が入り混じる斑紋によっていかなる明快な読解をも拒んでいる。表面を横断する一筋の微細な亀裂は、傷であると同時に、開かれた口でもある。かくして本作は、秩序と偶然、記録と忘却のあいだで絶え間ない交渉を繰り広げ、その重層的な肌理はある種の考古学的な詩情をたたえ、見る者を緩やかで、瞑想にも近いまなざしへと誘い込む。審査員はとりわけ、あの癒えることのない亀裂を高く評価する——それは、完全さだけが価値ではないことを、静かに我々に思い起こさせる。不確実性が日常の経験となった今日において、本作はそれ自身の応答を差し出している。

No.73 No.73 reverse view
THIRD PRIZE

第3位No.73

応募者
アンナ・ヴァイス
採集地
アメリカ カリフォルニア州
寸法
35 × 24 × 20 mm
重量
24 g
最終得点
83.20
授賞理由

審査員は本作を第三席に選出した。本作は受賞三作のうち最も小さな体量でありながら、素材の次元において驚くべき密度に達している。蝋のような光沢は、硬質な鉱物に柔らかな外観を与え、表層の下で生じる光の散乱は、作品がまるで内側から発光しているかのような趣を宿している。目に見える柔らかさと、知覚される硬さとが、同一の表面上で絶えず位置を入れ替え、見ることはここにおいて、決して完了しえぬ確認の営みとなる。この穏やかな逆説は、明確に身体的な次元を帯びている——それは触れたいという欲望を喚起しながら、同時に触れることの可能性を宙吊りにする。大きな物語が次第にその効力を失いつつある今日にあって、まさにこのように微小で具体的な物こそが、我々のために知覚の繊細さと豊かさを保ってくれているのだと、審査員は考える。

02 / 審査員

Jury第一回 国際ストーン賞 審査員

審査委員長
桑原 靖之
社会学研究者・大学非常勤講師
審査員
陳 少東 / CHEN Shaodong
文化人類学研究者(北京)
審査員
LAM Wai-keung
Hong Kong Institute of Applied Arts, Lecturer
審査員
Ingrid Halvorsen
Halvorsen Landskap AS(オスロ)
審査員
劉 佳 / LIU Jia
南安華石石材有限公司(協賛)宣伝部

※ 審査員の氏名・所属は審査実施時点のものです。採点表における審査員の表記は A — E とし、名簿の記載順とは対応しません。

03 / 審査

Assessment審査基準・採点表

01

形態構成 Formal Composition

石全体の輪郭、比率、方向性、重心、および各部分の相互関係を評価する。単一の視点からだけでなく、複数方向から観察した際の形態のまとまりを含めて判断する。

25PTS
02

表面特性 Surface Character

石の色、質感、凹凸、亀裂、摩耗、風化、光沢など、表面に確認できる特徴を評価する。表面の情報量だけではなく、それぞれの特徴が石全体にどのような性格を与えているかを含めて判断する。

20PTS
03

空間的存在感 Spatial Presence

石を単独で設置した際に生じる視覚的な存在感を評価する。大きさそのものではなく、置かれた空間に対する形態、方向、重量感、および視覚的な安定性を総合的に判断する。

20PTS
04

個体識別度 Individual Distinction

他の応募石と比較した際に、その石を一つの個体として識別できる特徴の強さを評価する。形態、色、表面、比率その他の特徴から、他の石との区別がどの程度明確であるかを判断する。

20PTS
05

総合評価 Overall Assessment

上記4項目だけでは評価しきれない要素を含め、審査員が石全体から受ける印象を総合的に評価する。

15PTS

項目別得点 / 第1位 No.47

審査項目配点ABCDE平均
形態構成25222025232121.40
表面特性20171719181717.40
空間的存在感20171519191717.60
個体識別度20161617141616.80
総合評価15141512141213.20
合計100868392888386.40
他の応募石の項目別得点は実行委員会が保管する。

最終得点 / 全13点

順位登録番号ABCDE合計最終得点
1No. 47868392888343286.40
2No. 8887688908242484.80
3No. 73889382718241683.20
4No. 88858384678240180.20
5No. 4827581788239879.60
6No. 61806975858239178.20
7No. 23806076908138777.40
8No. 40806576798138176.20
9No. 77806473808037775.40
10No. 19796575737937174.20
11No. 66817269658136873.60
12No. 31836374648036472.80
13No. 52785770728035771.40
各応募石について5名の審査員による合計点の平均値を算出し、最終得点とする。最終得点は小数点以下2桁まで表示する。
04 / 入選作品

Selected Works受賞3点を除く入選10点

Selected work No.4

No.4

王 慧敏
中国 蘭州
65 × 60 × 20 mm / 130 g

本作の色を正確に記述できた審査員はいなかった。灰でも紫でも緑でもなく、審査記録には「おおむね石の色」と記載された。この記述の不可能性は、欠点として扱われていない。

Selected work No.19

No.19

李 鵬程
日本 神奈川県
75 × 55 × 15 mm / 111 g

本作は「石」という語から想起される形態にきわめて近い。類型への接近は通常リスクを伴うが、本作はそのリスクを引き受けたうえで成立している。表面に散る小孔が、過剰な完成を防いでいる。

Selected work No.23

No.23

Dana Kowalski
アメリカ オレゴン州
140 × 60 × 40 mm / 478 g

この大きさで、これほど何も起きていない表面は稀である。均質は怠慢ではなく達成であるという判断で、審査員会の意見は一致した。縁部の処理も安定している。

Selected work No.31

No.31

蓮沼 恵
日本 新潟県
40 × 20 × 10 mm / 16 g

表面の色彩は不均質だが、破綻はない。緑と白の混在は装飾を意図したものではなく、成分の分布がそのまま現れた結果である。この点に演出がないことが評価された。

Selected work No.40

No.40

Anneli Korhonen
フィンランド サイマー湖
95 × 35 × 30 mm / 166 g

表面はおおむね事件を欠くが、一箇所にのみ暗色の集中が見られる。これを「見せ場」とする意見と、単なる含有物とする意見が審査内で対立し、後者が採用された。いずれの場合も、位置は的確である。

Selected work No.52

No.52

李 政浩
韓国 ソウル
65 × 35 × 25 mm / 94 g

わずかな湾曲が全体に方向を与えているが、その方向は何も指していない。黒斑の配置に規則性はなく、審査員会はそこに構成的意図を見出すことを慎重に避けた。

Selected work No.61

No.61

Bronwyn Carter
オーストラリア ニューサウスウェルズ州
95 × 59 × 42 mm / 250 g

入選作の多くが丸みという合意に達している中で、本作はその合意に参加していない。隆起と亀裂の網目は雄弁に見えるが、何かを語っているわけではない。この点が確認されたのち、入選が決定した。

Selected work No.66

No.66

Sabine Ostermann
ドイツ バルト海岸
28 × 20 × 21 mm / 16 g

淡紅色は甘さの手前で止まっている。この抑制が偶然の産物であるという事実は、審査において問題とされなかった。

Selected work No.77

No.77

李 涛
中国 石家庄
85 × 55 × 31 mm / 318 g

表面に二箇所の欠損がある。これを表情として読む解釈は、審査の過程で退けられた。欠損は欠損として十分であり、補足を必要としない。

Selected work No.88

No.88

Rhian Davies
イギリス ウェールズ
38 × 30 × 28 mm / 137 g

掌に収まる寸法は本賞の審査基準に含まれていないが、含めるべきだという意見が複数の審査員から出た。下部の淡色部は、模様と呼ぶにはためらわれる程度に留まっている。その留まり方が支持を集めた。

05 / 応募作品図版(抄)

Entries — Partial Plates応募作品より20点を抜粋

Entry No.78
Entry No.2
Entry No.102
Entry No.35
Entry No.69
Entry No.28
Entry No.43
Entry No.39
Entry No.48
Entry No.84
Entry No.50
Entry No.27
Entry No.9
Entry No.45
Entry No.95
Entry No.74
Entry No.91
Entry No.106
Entry No.30
Entry No.46
06 / 展示風景

Installation RecordGallery Conceal Shibuya, Tokyo

International Stone Prize exhibition overviewExhibition installationFirst prize installationStone pile in exhibition
会期2026年7月14日(火)— 7月19日(日)
会場Gallery Conceal Shibuya
出品点数13点
撮影Li Mingda